「1992」カテゴリーアーカイブ

1991年のお気に入り

過去の雑誌の記事の転載は著作権上色々とアレですが、
これは今、読んでも興味深いので。

MetalManiacs92June
MetalManiacs92June

1991年のPaulのお気に入りアルバムと本。
技巧派ギタリストらしいチョイス。渡辺香津美が入っていて嬉しい。
それからこれは、1992年のObituary来日後発売のVIVA ROCK誌の記事から。

VIVA ROCK1992
VIVA ROCK1992

Debbie AbonoさんはObituaryの初来日に
マネージャーとして同行してたのですが
Paulの事も少し語ってます。
つか、Paulって高校生の頃から人脈築いてたのね…。

※オマケ

MetalManiacs1992June
MetalManiacs1992June

スコット・バーンズ氏の1991年のお気に入り。
多々あったアルバムリリースを差し置いて、CYNICのデモが入ってます。

これを見てCYNICのデビュー・アルバムへの期待度が
更に高まったのは言うまでもないです…。

 

Focus以前の時代(その2)

記事『Focus以前の時代』の続きです。
’92のDEATHのヨーロッパツアーでの金銭上のトラブルにPaulとReinertが巻き込まれて機材を差し押さえられた話が少しだけ、次の年のKerrang!に載っていたので転載。’92の3月の出来事だったのですね。
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それで、オビチュアリーが語った理由以外の、
CYNICのデビューアルバムの製作とリリースが遅れた最大の原因は
1992年8月にマイアミを襲ったハリケーン・アンドリューの被害が甚大だったからです。

これに関しては各雑誌(MetalManiacs誌、Terrorizer、Kerrang!その他色んな雑誌が当時、報じていましたが、一番適格に表現していたのがマイアミでファンジン「Cerebral Holocaust」を発行していたPaul Zimmerman氏の写真とコメントだったのでそれを載せます。
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❝ハリケーン・アンドリューの被害の規模?シニックに聞いてくれ!彼等は要するに全部失ったんだ!!❞
この言葉が全て語っていると思う…。
Jasonはこのハリケーンで家を失い、バンドは練習の拠点にしていた倉庫を吹き飛ばされて、置いてあった機材が全部駄目になったので。

それを考えると逆に、バンドが大打撃を受けたその災害から
1年も経たない内にアルバムのレコーディングを終えたのが奇跡の様に思える。
ごく限られた機材と予算と時間の中で、彼ら皆がその時持っているものをすべて注ぎ込んだ。

だからこそ❝Focus❞なのだと、個人的に解釈しています。

 

Focus以前の時代

CYNICのデビューアルバムは’92に出る予定でしたが、色々な事情があって’93に延期に。

この前、昔の雑誌切り抜きを整理していたら、’92年12月号?のB!誌の切り抜きが出て来て、
その中のオビチュアリーの来日インタビューの最後で簡潔にその事情を語っていたので転載します。
(ついでに当時の雑誌でのデスメタル関連記事もアーカイブ。最初はこんな感じだったのよ…。)

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誤植

雑誌 Thrash ‘N’ Burnの1992年1月号に載ったDEATHのHumanの広告。

この中のReinertの姓がSean Reinhartになっているのに注目。
誤植だけど昔、本人からReinert家のルーツはドイツと聞いた記憶があるので、このラインハルト表記はあながち間違いではないのかもしれない…。

幻の来日公演

…と言ってもCYNICの来日公演の話ではないです。

あれは1992年の秋頃のこと。
Obituaryが来日して、ライブを観に行ってその話をSean Reinertに手紙で書いて送ったのですが。

その返事の中で
「Obituaryみたいなバンドが日本でライブ出来るのはすごく良い事だよね。実は俺達も去年、DEATHのHumanのtourで日本に行く話があったんだ。結局実現しなかったけどね。」

うわーーーー!!これは是非とも実現して欲しかった!
前にも書いたけど自分はDEATHのアルバムでは”Human”が一番好き。
その上、PaulとSean ReinertがChuckと一緒に観れるなんて
本当に、今となっては夢の様な話。

それからもし実現していたら、若いSeanとPaulが日本で何を見て何を感じたか、とかもすごく興味深かったし。…なんで話が立ち消えしたのか…。

で、写真はReinertからの手紙の該当箇所

Sean Reinertの字は筆圧が強くて、文字のバランスが良くてすごく読みやすい字で大好きでした。なんとなく彼のドラムスのプレイスタイルにも共通する様な。